琵琶湖発、経産省モデルに3年連続選ばれた環境コミュニティ・ビジネスが本格始動NPO、行政、企業、そして消費者をヨシでつなげて、温暖化防止や生物多様性のために役立てる。

地場産業の再興と琵琶湖の保全

  • 地場産業の再興と琵琶湖の保全

    地場産業の再興と琵琶湖の保全

  • 「子ども達に美しい湖を残してやりたい」と語る丹波さん

    「子ども達に美しい湖を残してやりたい」と語る丹波さん

  • ReEDENシリーズの展示とコクヨ工業滋賀の太田さん

    ReEDENシリーズの展示とコクヨ工業滋賀の太田さん

  • エコによしスタイル支援ビジネス推進協議会 事業イメージ図

    エコによしスタイル支援ビジネス推進協議会 事業イメージ図

『地場産業の再興と琵琶湖の保全』


ヨシは水辺に生えるイネ科の植物で、古くから、かやぶき屋根などの材料として利用されてきた他、その優れた水質浄化能力は世界的に認められています。琵琶湖は古くは万葉集にも歌われる程、ヨシが繁茂しているところでしたが、開発でヨシが生える内湖は大幅に減ってしました。「エコによしスタイル」研究会のメンバーで自然保護活動家の丹波道明さんはこう解説します。「内湖とは、琵琶湖とつながっている湖沼のことです。かつては、37の内湖がありましたが、農地として干拓され、現在は24にまで減り、面積は7分の1近くまでに減ってしまいました」。ヨシが地元の資源として認められれば、内湖は守れる。そう考えた丹波さんは、かやぶき屋根の需要減少や、安価な中国産に押されるなどして衰退していたヨシ業を再興させるべく、動きだしました。「仲間と共に東近江水環境自治協議会というNPOを立ち上げ、ヨシ茶やヨシジェラートなど、現代の客層に受け入れられる商品つくりの開発を進めたのです。この取り組みは、3年連続で経済産業省の環境コミュニティビジネスモデルとして採択されるなど、注目を集めるようになりました」(丹波さん)。

『ヨシ製品で地球温暖化防止!』


地元企業もヨシ製品の開発・販売というかたちで、「エコによしスタイル」研究会に加わりました。文房具・事務用品大手コクヨの子会社、(株)コクヨ工業滋賀は、ヨシを1〜50%配合した紙製品シリーズ「ReEden」を昨年10月末に発表。ヨシ紙、ヨシ封筒・ハガキ、ヨシノートなどを滋賀県内の文具店を通じて発売を始めました。同社環境推進グループの太田俊浩次長は「CSR(企業の社会的責任)は、寄付とかも悪くないが、本業の中で果たすのがよいと思う」と語ります。「昨年11月からReEdenで使ったヨシの量は、11.5トン。当社の試算によれば、CO?吸収は18.4トンになります」(太田次長)。1年ごとに生育し、刈り入れされるヨシはCO?吸収分が計算しやすいという利点があります。カーボンオフセットでは、CO?吸収のため植林した森林の管理が重要になってきますが、その点でもヨシは信頼性があると、「エコによしスタイル」研究会は見ています。

『エコは天下のまわりもの?』


ヨシを使った製品が売れるための仕組みつくりも検討されています。行政の立場から、「エコによしスタイル」研究会に加わる安土町役場政策推進課の堤良彦課長は「より多くの人々に参加してもらうために、エコポイント制を地域で広げていきたい」と語ります。「これはマイ箸や公共交通機関の利用、ヨシ刈りボランティア等の環境貢献イベントへの参加など、環境に良いことをした人にエコポイントとして『よし』を発行、これでヨシ関連などのエコ商品の購入ができるというものです。また、人々が日々の行動をより環境に優しい生活ライフスタイルに変えていく、という目的もあります」(堤課長)。1よしは100円という設定で、エコ商品を扱う店は、今後設立される「エコマネーセンター」で「よし」を換金できるようにするという計画。さらに安土町だけでなく、県内の他の自治体にも参加を呼びかける予定だそうです。

来年初頭(2月予定)には、「エコによし!」の社会実験イベントも企画されており、ヨシ刈りや和船体験、ヨシ笛コンサートなどが楽しめる他、エコポイントの試験的運用も始まる予定だとのこと。ジアスニュースとしても、今後の展開に注目していきたいと思います。

(志葉 玲/Good News Japan)


エコによしスタイル研究会の公式サイト開設
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公開された公式サイトではヨシを利用した衣・食・住に関わるさまざまな製品紹介をはじめとして、活動趣旨や研究会の活動情報が掲載されています。
また2月14日、15日に研究会の社会実験として行われる「よし博2009」についても案内が掲載されました。よし博2009はラムサール条約に登録された西の湖で開催されるイベントで西の湖ヨシ刈りボランティアと西の湖宝さがしが開催されるとのこと。ぜひ一度ご覧ください。
エコによしスタイル研究会公式サイトへ

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